復興ポロシャツとステッカーが完成!

栄村復興支援機構「結い」では、復興ポロシャツとステッカーを作成しました。
「がんばろう栄村」と文字が入れられ、ポロシャツには、『希望のたね』をモチーフにしたキャラクターがプリントされています。
売り上げの一部は復興支援金として充てられます。

  • 復興ポロシャツ  2500円のうち700円が復興支援金となります。
    (サイズ・数に限りがあります)
  • ステッカー    200円  のうち112円が復興支援金となります。

 

購入はJR森宮野原駅交流館2階の「結い」事務局または復興イベント等で出来ます。「結い」TEL:050-3583-2122へお問い合わせください。



災害見舞金を「フランセーズ悠さかえ」に

長野県社会福祉施設経営者協議会では、3月12日の長野県北部地震により大きな被害を受けた特別養護老人ホーム「フランセーズ悠さかえ」の荒木理事長に、災害見舞金をお届けました。

右から「フランセーズ悠さかえ」の荒木理事長、井口協議会会長・佐藤副会長

荒木理事長は、「通常、職員・利用者を含め100人程度のところが、地域の避難所となったため、避難住民・災害本部関係者・ボランティア等一時は500人弱が利用した。利用者へのサービスの低下にならないよう居住スペースをテープで仕切る等の対策を行うなど、さまざまな点で苦労した。」「ホームの修理等に5000万円ほどかかるのでは…。しかし、人的被害がなかったのが不幸中の幸い」と話してくださいました。

協議会では、災害時の社会福祉施設の危機管理と地域の避難所等として果たすべき役割について、同ホームの経験に学びながら会員間で研修の場を持つ予定です。

 

長野県社会福祉施設経営者協議会
事務局(長野県社協内 電話026-226-7330)



・栄村「足湯隊」活動レポート(安曇野市社協)

安曇野市社会福祉協議会の広報紙『あずみん第33号』(4/21発行)から、栄村での足湯隊の活動レポートを転載します。
(活動は3月下旬に実施されたものです。)

『栄村・足湯隊プロジェクト』活動レポート




・『住宅再建について』座談会を開催(かわら版13号)



・「結いのしょ」(ボランティア)インタビュー

長野県栄村で、「結いのしょ」(ボランティア)に参加していただいた提坂浩之さん(信州大学医学部医学科4年生)の感想を、「結いのしょ」かわら版(11号)から転載させていただきます。

栄村復興支援機構『結い』

  • 今までボランティア活動に参加したことはなかったのですが、生まれ育った長野県で起こった災害と言うこともあり、また、春休みという時間のある時であったので参加させていただきました。
  • ボランティアといえば肉体労働というイメージでしたが、自分では予測できないニーズもあり活動は多岐にわたっていいることに驚きました。
  • それだけ復興には色々なことが要求されるんだなということを実感し、また、栄村の皆さんも復興に向け着々と頑張っていらっしゃる姿を見て、逆に私も頑張らねばという思いに駆られています。
  • 今後は大学内から、世間にあまり知られていないこの村の現状について伝えて行くことが出来たらとも思っております。

提坂浩之(さげさか ひろゆき、信州大学医学部医学科4年生)




・「やっぱこの家に住みたくなってきたわなぁ」(栄村から)

栄村復興支援機構『結い』のボランティア活動報告から被災者のつぶやきを紹介します。

栄村の山間部の地区に住む高齢のご夫婦の家は、地震で大きな被害をうけました。
家のなかに物が散乱し、「もうここには住めない、片づける気もない」と周囲の人に話していたそうです。

避難所でそんなつぶやきを聞いたご近所の方が、「元気をだして」と『結い』の存在を紹介。
4月1日、4名のボランティアが家の片づけに伺いました。

地震から2週間たちますが、家を片づけるのは初めてとのこと。
割れたガラスや食器の片づけ、ごみの搬出など一日かけてお手伝いしました。

夕方、少し片付いた室内をながめておばあちゃんが一言。
「やっぱこの家に住みたくなってきたわなぁ」
その言葉を聞いて「うれしかった」とボランティアは報告しています。

『結い』に入ってくるボランティアの依頼は、1日30軒ほどの依頼があったピーク時から、だいぶ落ち着いています。
それでも、毎日10軒ほどの新しいお宅から、依頼が続いています。
大きな被害を受けた家ほど、片づけを始める気持ちの整理がつくのに時間がかかることもあるのだと実感。
被災者の気持ちにゆっくりと寄り添いながら、復興に向けた息の長い活動が大切と改めて感じました。

福沢信輔 (長野県社会福祉協議会職員)



・活動報告:栄村

3月26日(土)~28日(月)の3日間、「結い」の支援に関わらせていただきました。

災害ボランティアセンターでの実際の活動は初めて。職場からも「何もできないかもしれないけれど、何かできることがあれば」という思いで出発しました。栄村は雪でした。地震のつめ痕が白い雪で隠れ、東北の壊滅的な状況を見ているせいか栄村の被害はあまり大きく感じませんでした。

担当は“炊き出しボランティアの調整”のお手伝い。寸胴を運んだりしました。7か所の避難所を回ってみると被災している方々の“疲れ・不安・イライラ”を感じました。被災して疲れきって、今は何も考えたくない、考えられないというのが現状だったかもしれません。

その中で、“村について教えていただくばかりの『よそ者』”に何ができるのか、考えさせられました。“そっとしておいてほしい”“でも復興に向けて少しずつでも前に進まなくてはいけない”という状況です。3日間しかいない『よそ者』がへたにかき乱して勝手に帰ってしまうわけにもいかず、その人たちが背負っている物を少しでも軽くすることができれば、と考えるようになりました。

週末にはたくさんのボランティアさんが「栄村のために何かしたい」「何でもします」と来ます。しかし依頼はそこまで出てきていません。床に座ってずっと待っているボランティアさんもいる。「何とかならないのか」というもどかしさで一杯になります。自分なりに考えて、地元の人の手を煩わせずにできることをと、ボランティアさんを派遣してもらい行動を起こしました。

善意で頂いたおそばを使ってボランティアさんと炊き出しをしました。やはり温かい物が一番喜ばれると考えたからです。避難所で三食配られるお弁当は冷たいのです。

行動を起こしたことがよかったかどうかはわかりません。ただの自己満足といわれればそうかもしれません。でも避難所にずっと詰めていた職員の方が「試食していいですか」「温かい物を食べたのは久しぶりです。いつも避難している人を優先して配るので冷めたものしか食べられなかった。そばが好きなのでうれしい」と。疲れ切った顔がほんの少し明るくなった気がしました。そして“おかわり”も!

聞けば自身も被災し家にも帰れない状況。家や家族のことも考えていかなければならないのにそれができない。2週間が経ち、やはり相当な疲れがあるのだと感じました。ボランティアさんも「待っているより何かできることがうれしい」と協力して下さいました。きっと次回も「何かしたい」と来ていただけると思います。

3日間はあっという間でしたが、支援と言うより、むしろいい経験をさせていただき、感謝しています。

栄村の方に「今何したいですか?」と聞くと「思いっきり酒飲みたいな・・・」と。震災前のような生活が、早く栄村に訪れることを心から願います。

喬木村社会福祉協議会 地域福祉係 筒井まなみ



・栄村の民生委員が避難所で見守り

島田栄村村長に災害見舞金をお渡ししました。

長野県民生児童委員協議会では、3月27日(土)、長野県栄村を訪問し島田村長に災害見舞金をお届けするとともに、最寄の森地区の民生児童委員 広瀬昭子(てるこ)さんから、避難生活の様子、見守り活動の様子をお聞きしました。

  • 12日の早朝、震度6強の激しい揺れに襲われ、はだしのまま家の外に飛び出した。雪の上で冷たかったが、長靴が入っているガレージの扉が地震の影響で開かなくて困った。
  • 役場に避難をし、地区のお年寄り等の安否はすぐに確認できた。要介護の高齢者は、村外の子どもの家等に避難している。
  • 避難所では、地下にあるトイレまで階段で移動する必要があり、高齢者が難儀していたので、役場と相談してトイレのあるフロアの畳の部屋を空けてもらい高齢者用の避難室にしてもらった。当たり前に気づいたことをつなげただけのつもりだったが、お年寄りから大変感謝され、うれしかった。
  • 4ヶ月前に民生児童委員になったばかりで、最初は、どのような役割りを果たせばいいか分からなかった。まだまだ自宅に帰ることができない方も少なくないので、避難所でのちょっとした気配り、また女性の目線からの配慮など続けていきたい。

ご自身も自宅の片づけをされながら、民生児童委員としての役割りをしっかり果たされていることに、本当に頭が下がる思いでした。
被災地の民生児童委員の皆様、今後ともご自身に無理のないように、見守り等の活動を続けていただきますようお願いいたします。



・栄村復興支援機構 『結い』の活動を応援してください。

長野県社協の長峰です。
栄村の地元NPOを中心に、栄村の復興を応援しようと18日栄村災害復興支援機構『結い』が発足しました。
栄村は、村民の自立の気風、支え合いの風土が強い村です。地元NPOのホームページからボランティア登録をお願いしており、これをきっかけに栄村の人々との継続的なつながりを育んでいただきたいと願っています。
県内各地からボランティアに行きたいという声をいただいており、県社協としては、その熱い思いに100%応えられないジレンマも感じています。
しかしあくまで地元のニーズに応えるのが私たちの活動。
地元の方々の意向に沿いつつ、県内各地の皆様のお気持ちとしっかりつなげる方法を模索しているところです。
JCの皆さん、県社協・市町村社協のコーディネーター、中越の防災NPOが裏方に回ってその活動を支えています。
発足当初は、役割分担、コンセプトの確認等多少時間がかかりましたが、今は、お互いの強みを活かした協働の枠組みができたと感じています。復興に向けた活動は始まったばかりです。
ぜひ、今後とも『結い』からの発信に注目してください。